田村駒 新市場開拓に重点

繊維専門商社の田村駒は、今期(21年3月期)が中期経営計画の最終年度。各事業部内で新たなビジネスを構築しようと、営業本部内に、前期は市場開拓室を第2事業部に設置、今期は第1事業部に新規事業開発室を設置した。

営業の基本方針は三つ。「川下顧客攻略」では、組織力を武器に大手顧客を攻める。ECを中心とした無店舗販売を展開する大手SPA(製造小売業)やセレクトショップとの取り組みを引き続き強めながら、「開拓の余地がある」とメンズ、スポーツ、ワーキング分野を広げる。メンズ、ワーキングでは独自性や機能性を持った素材を切り口に顧客を開拓する。

新たにグループに加えた企業と連携し、新市場に挑む。昨年、クラフト・手芸用品のツクリエを設立し、100円均一市場に参入する。医療材料市場に参入するため、弾力繃帯とサポーターなど衛生材料を製造・販売する田倉繃帯工業を買収した。今後販路や商材などをすり合わせて連携を強める。

「非繊維ビジネスの拡大」では、家電メーカーの生産や販売のグローバル化に対応、適時、適材を供給し事業を拡大する。このほど買収したセイコー電機製作所グループのマレーシアでの製造販売ルートも活用する。

「海外生産および販売戦略」では、引き続き東南アジアやバングラデシュでの低コスト生産を強める。また中堅社員の海外駐在を増やし海外市場を積極的に開拓する。今期の連結業績予想は未定とした。

2020年5月15日 繊研新聞